
[ 人間の巨大な「足跡」を見つけに!~文化遺産編 | 地球のパワーに圧倒される!~自然遺産編 ]

まるで宮崎アニメの「カリオストロの城」のような絶景に出会える場所。「海上のピラミッド」とも呼ばれるモン・サン・ミシェルは、四方を海で囲まれ、街全体が要塞のような稀有な街。始まりは708年、司教オベールの夢に大天使ミカエルが現れ、山上に聖堂を建てるよう告げたとか。
百年戦争で要塞として使われた修道院をはじめ、今なお多くの教会が残されており、特に13世紀に建てられた北面の建物は“驚異”と呼ばれるゴシック様式の代表作です。
ちなみにモン・サン・ミシェルの名物料理と言えば「プラールおばさんのオムレツ」。コースが30ユーロとお高めですが、卵をふんだんに使ったふわふわでシンプルなお味を旅の記念に味わうのも一興。

バルセロナの象徴的な巨大建造物(高さ170m!)で、建築家アントニオ・ガウディの最高傑作。
「静寂な森」をイメージしたこの建物の建設が始まったのは1882年で、120年以上が経過した今も建設が続いている未完の聖堂。聖堂は、幅45m・長さ90mの身廊と長さ60mの翼廊をもつラテン十字を基本に、各4本の鐘楼を持つ3つのファサード(建物正面) と中央塔が造られる予定。自分の死後も建設が続くことを見越し、ガウディは造形や装飾の石膏模型を数多く残しています。
バルセロナには他にもカサ・ミラ、グエル公園、グエル邸など、度肝を抜かれるほど独創的な作品がありますので、ガウディ巡りをしてみるのも刺激的。

ツタンカーメンの黄金のマスクやミイラなど、ミステリアスな要素がぷんぷんと香るエジプト。
古代エジプトの最初の都メンフィス周辺の30基以上のピラミッドは、造形が優れているだけでなく、車輪の原理もない時代に馬など動物を使うことなく、どうやって巨石を運んだのか、どれほどの労働力をもって建設したかなど、解明されていない多くの謎を含め、人間の偉大さを証明するものとして高く評価されています。
ギザの三大ピラミッドの配列がちょうど天空のオリオン座と全く同じになっているというのも、ロマン心をくすぐる有名なエピソード。

密林の大地に広がる壮大な寺院群アンコール・ワットは、12世紀前半にカンボジア王朝の象徴として建てられたヒンドゥー教最大の寺院。ヒンドゥー教と仏教の融合と言われるクメール文化の粋を結集したレリーフが廊下や壁面に施され、遺跡から見る朝陽や夕陽の風景は忘れがたい印象を残すはず。
アンコール・ワットだけでなく周囲12km、幅130mの濠と巨大な5つの城門を持つアンコール・トムも歴史的価値が高く、巨大な彫刻「バイヨンの微笑み」は特に有名。戦争に翻弄され続けた過酷な歴史を持つアンコールですが、現在は平和をとりもどし、国際支援による保護・修復作業が続けられています。

世界遺産であり、現代の「世界七不思議」にも数えられる空中都市遺跡。
アンデスの山中、標高2,400mの断崖に突如として姿をあらわすマチュ・ピチュは、15世紀半ばのインカ帝国時代に築かれ、1911年偶然に発見されるまで深い密林に覆われていました。そのため神殿、大広場、段々畑、墓地、水路や通路が巡らされた住居跡などがそのままの状態で残されていますが、この隔絶された地に、なぜ敢えて都市を築いたのかは謎のまま。
皇帝の別荘だったとする説、コカ栽培所とする説、宗教施設説など諸説はさまざまですが、アンデス文明は文字を持たなかったため、その当時の歴史を紐解くことは困難を極め、現在もこの謎は解明されていません。

映画「インディー・ジョーンズ最後の聖戦」のロケ地として一躍有名になったペトラは、死海から約80km南に位置する紀元前2世紀の古代ナバタイ王国の都。1000m 級の岩山が連なる山岳地帯に覆われるような場所にあり、「幻の都」とされてきました。
ペトラの唯一の入り口は「シク」と呼ばれる幅2mの細長い岩の谷。30分ほど谷間を歩くと突如壮大な都市空間が広がり、3万人を超える人々が暮らしたと言われる住居跡や神殿跡、宝物殿などが今も残っています。
スパイス貿易隊商の中継地点として栄えたペトラは、西暦106年ローマ帝国の支配下に入ると、円形劇場や柱廊通りなどローマ風の建造物も増えたものの、交易ルートの変更とともに4世紀頃には衰退。1812年スイス人探検家による発見されて以降、発掘調査が行われ始めましたが、建造目的が解明されていない建物も多く、2000年の調査段階でもまだ1%程度しか完了していないと推定されています。このペトラ、岩肌がバラ色に染められる早朝と夕方の姿も見どころのひとつです。
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